母親が話を振れば、真麻は慌てて肯定した。 いきなり話を振られたため適当に頷いただけなのだが、気を良くした母親はペラペラと、聞いてもいない事を語る。 それを尻目に真麻は愛莉紗に目をやった―――きっと気付いたのは真麻だけ。 「お姉ちゃん、」 「絶対戻ってやる」 見えない何かを睨み付けるようにぶつぶつ呟く愛莉紗に気が付いたのは、隣に座る真麻だけだった。 真麻の呼び掛けにも応じないほど、愛莉紗は『辺鄙すぎ!田舎から脱出してやる!計画』を目論んでいた。