しかし今はどうだ? ―――――車に乗っている。 運転手には父親。その隣の助手席には母親。そして何故か後部座席に座る自分の隣には、妹の真麻が座っていた。 「…は?」 この一連の出来事に唖然とする愛莉紗。 母親の合図とともに真麻が素早く後部座席の扉を開けて愛莉紗を押し込み、自分もその隣に乗り込んだ。それを確かめると、これまた素早く発進した自動車。 愛莉紗を除いた、この息ピッタリの家族3人のチームワークには驚かされる。