…あ〜あ。


こんな事書くなんて私ってつくづく馬鹿なのかもしれない。


この島に来てから、


あの町に来てから、


本当に私は自分でも予想外の行動ばかりしている。


思わず書いてしまった文字を見て嘲笑う。突拍子もない自分自身の変化に。


再び、元通りに紙折るとポンッと紙切れを右隣に投げた。先程みたいに力まれた強さではなく、やんわりと。


―――――――微かに笑った声がした、右隣から。