それを境に私は机にペンを置いて紙を真っ二つに破いてやった。 たかがこんな事で苛つく私は相当気が短いのかもしれない。 しかし私は自分のペースを乱されるのが嫌いなのだ。特に反論してくる輩は“嫌いな奴”にインプットされる。 コイツはそれにドンピシャだ。 コンコンコンコンコンコンコンッ。思わず、机を人差し指で小刻みに叩いてしまう。それも一定のリズムで。なんとも傍迷惑な音だ。 苛々が積もる私の『イライラ』は『コンコン』と鳴る机の音と同一。 治まらない苛立ちが私を煽る。