―――――――教科書を探す手が止まった。 日本史の教科書を忘れたみたい。 きっと朝バタバタしていたせいで日本史の教科書を入れ忘れたんだ。その変わり、美術なんて必要のないものを持って来た馬鹿な私。 「先生。教科書忘れた」 私は手を上げ教師に言った。右手を上げた際、ジャラリとアクセが掠める音を鳴らす。