「ちょっと!菜穂ッ!?」 「菜穂スッゴく良い事しちゃったあ〜!たあ君に褒めて貰おうっと!愛莉紗感謝してねえ?―――――――ああ!菜穂はもう行くね?だってビーチバレーだもん!きゃああ!マイビーチが菜穂を待ってるう〜!」 「…」 コイツ、 去っていく菜穂の後ろ姿を睨み付けた。菜穂の足取りは軽く、善意で染まっていた。だけど、私からすればただの悪意でしかない。 きっと菜穂は次の授業がビーチバレーで海(菜穂曰くマイビーチ)に行くと分かり、頭が可笑しくなったんだ。