「上げるのお!」 「自分の携帯に付けるんじゃないの?」 「付けないよお!幾ら可愛くても他の男からのじゃん!菜穂はたあ君以外のは貰わないんだからぁ!」 だいたいこの返答は予想していた。“たあ君”溺愛者の菜穂が他の男からの貢ぎ物を嬉しがる筈がない。 それに加え私のセフレ。絶対菜穂が付ける訳ない―――なら何故?この喜びようの謎が深まる。 訝しげな表情を浮かべると菜穂はにんまりと笑った。