自然に会話する私達は、凍りつく教室なんか気にしない。 他人のことなんてどうでも良く『自分よければ全てよし』の私と、殆んど『たあ君』以外はどうでもいい菜穂。 周りになんて見向きもしなかった。 「これ貰っていいのお?気に入っちゃったあ〜!」 「いいよ」 「やったあ!愛莉紗まじ愛してるう!」 菜穂は終始笑顔で携帯から四つ葉のクローバーを外そうとする。 それを見てから、横目で教室の雰囲気を確認した。