飲み終えたジュースのパックを『ガコンッ…!』とゴミ箱に投げ入れる。




「…」




チラッと先ほど日高先生が立っていた場所を見遣れば、まだ、私を見ていた。


それに、込み上げてくる笑みを必死に抑え、苺ミルクを飲む菜穂の腕を掴む。


そして携帯を取りに行くために、再び足を動かし、その場から離れた。


―――――勿論最後に日高先生へ笑顔を投げ掛けることを忘れずに。