ただでさえ威圧感のある姉に見下ろされ、臆しながらも、真麻は姉の言い分に顔を傾ける。 眉を顰める姉に、どういう意味か聞こうとした。 が、聞けなかった――‥ 「った!」 空き缶が飛んできたから。 鈍い音を立て姉の頭に直撃。 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ――――――炭酸ジュースの空き缶は坂道を猛スピードで駆け下りる。