―――いや。私達は固まった。 お互いの目を見つめたまま一向に動かない。 そして数秒たったとき。 ガシッ! お互いの掌を強く握り締めると、顔を見合せ、深く頷いた。 『私は愛莉紗』 『菜穂だよお』 『『これからよろしく』』 こうして、私達はお互いに伝わるモノを感じ取り、意気投合したのだった。