「あんたウザい!何様のつもり!?付け上がってんのはアンタの方じゃないの!?こっちだってこんな辺鄙な田舎、来たくて来たわけじゃないっつーの!」




言いたいことを叫ぶと太陽の自転車の籠に入れた鞄をバッと、勢いよく取り出した。


そしてキッ!と鬱陶しい男を睨み付け、あやふやな道を再び駆け出した。1人でも高校ぐらい辿り着けるっつうの!ッバァカ!




「ちょっ、ええ!?愛莉紗ぁ!?」

「愛莉紗ちゃん!」




八重と太陽の静止を耳に入れず、私はこの怒りを打つけるために、がむしゃらに走り続けた。