「ほっ、星村くん!??」

「すすす鈴村さん!??」

星村くん、何でココに堂々と入れたんだろう?

そっ、それよりも!

「ねぇ星村くん、YUUTOさん知らない?コッチから声が聞こえたんだけど」

私はあたりをキョロキョロしながら聞いてみた。

「えっ?あの、その、えっと〜」

なに?ハッキリしないなぁ・・・

すると、追いかけて来た警備員に捕まってしまった。

「コラ!何やってんだ君!!」

あはは、どうしよ〜

「すいませーん、私ちょっと勘違いしちゃって・・・」

「言い訳をするな!不法侵入で警察に突き出してやる!!」

たっ、タイホされちゃう!?

ええぇぇぇぇ!!だ、誰か助けて〜・・・

その時、

「けっ、警備員さん!!スイマセン!その人は僕の知り合いなんです!!」

そう言って助けてくれたのは星村くんだった。

「えっ?そうなんだ!プロの声優である君の言うことなら、信用しても大丈夫かな」

そう言って、警備員さんは手を離してくれた。

「スイマセンスイマセンスイマセン!!」

星村くんは必死に謝ってる

えっ・・・?

てか、

プロの声優!??

え?ウソ!星村くんが??

マジですか??

「星村くん!ホント!?」

「えっと、あの、その、あの・・・」

すると、警備員さんが答えてくれた。

「そうだよ?彼はあの有名な声優!YUUTOさ!!」

ゆっ、YUUTOさん!??

あの星村くんが!?

あの俺様の声を!??

信じられない・・・

ウソなの?ホントなの?

すると、星村くんは口を開けて言った。

「イメージを崩す様な事をしてゴメンナサイ、僕がYUUTOです!」

・・・やっぱり、ホントか。