キーンコーンカーンコーン

今日の授業が終わった。

遥には「委員会だから先帰って」と言われたので、一人で寂しく下校します・・・

・・・・・

・・・・・

・・・寂しい(´・ω・`)

「あ〜あ、誰か一緒に帰ってくんないかなぁ〜」

そんな独り言を呟きながら、角を曲がろうとした瞬間、

ドンッ!!

「イテッ!」

誰かとぶつかってしまった。

って!星村くんじゃん!!

「あああああ、鈴村さん!ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!」

星村くんは半分泣きそうになって謝ってる。

必死に頭を下げているので、彼の黒縁メガネが落ちてしまった。

「いいよ、気にしてないし」

私はメガネを拾ってあげて、そう言った。

「あっ、ありがとうございます!」

そう言ってメガネを受け取った星村くんは、走ってどこかへ行ってしまった。

星村くん、私服オシャレだなぁ・・・

そう思った時、いいことを思い付いた。

そうだっ!星村くんを、尾行しちゃおう!

だって暇だし、なんか面白そうな予感するし!!

早速、私は星村くんを追いかけて行った。

そしたら、星村くんが入って行ったのは・・・

スタジオ?

ココはアニメの声優の仕事をする場所って聞いたことあるけど・・・

なぜ星村くんが?

私はそのまま尾行を続けようとしたら、なぜか警備員みたいな人に止められてしまった。

「すいません、こちら関係者以外立ち入り禁止となっておりまして・・・」

え?立ち入り禁止??

じゃあ何で星村くんが・・・?

そう思った時、どこからかあの、YUUTOの声が聞こえた。

このスタジオの中からだっっ!!!

「YUUTOっ!!」

私は警備員を押しのけてスタジオの中に入った。

「あっ!コラ!待ちなさい君!!」

そんな警備員の声も聞こえない程、私はYUUTOに夢中だった。だってめっちゃカッコイイ声なんだもん!

「こっちから聞こえる!」

声をたどって着いた場所には・・・

なんとあの、星村くんがいた。