「慌てて追いかけようとしたハルを何とか止めてさ。 だって慰められたりしたら余計その子ハルのこと好きになっちゃうだろうし」 「うわー遥希くんらしいっちゃらしいわね。彼以外がこんなこと言ったら、なんか考えてるでしょとか深読みしちゃうけど」 天然っていうか……人の気持ちに鈍いだけなんじゃない? 「じゃあ、浪川くんも彼の好みのタイプは知らないってことよね?」 「あー……知ってるっちゃ知ってるけど。俺とハルって実は中学の時から一緒なんだよね」