【完】お人好しな彼に、恋をしました。


その後何度か目が合ったものの特に会話をすることもなく、全部終わった頃には辺りはうっすら暗くなっていた。







「…じゃあ、またね」


「待って、もう時間も遅いし送るよ」


「いいよ、私電車だし」




門を出たところで別れようとしたんだけど、何故か引き止められた。



ひとりで帰れるのに。




「大丈夫だって、私なんかになにかする人いないし。ホントに気にしないで」