可愛いなんて言葉きっと誰にでも言える人だろう、彼は。 こんなことでちょっとでも喜んでる自分がいるのが嫌。 「この調子でどんどん絵書いてこ?そうしたら今日中に終わるよ」 「…うん、そうだね」 何か少し気まずくなってしまった。 でも、種梨くんも部活行きたいだろうし、急ぐに越したことはないよね。 それに、私なんかと一緒にいるって変な噂がたっても申し訳ないから。