「レンや、倉季さんたちもいるよ。あとで喫茶店で落ち合うことになってる」 私を離した彼は、そっと私の手を握る。 「名前、呼んでくれてありがとう」 「うん……これからはいつでも呼べるように頑張るから。はっ……」 「いいよ、琴葉のペースで」 大学が違うのだから、進むべき道も違う。 一緒にいられる時間も、今よりずっとずっと少なくなるだろう。 だからこそ、高校生の間にもっと彼といっぱい思い出を作りたい。