至近距離で黒い瞳に見つめられると、つい目を逸らしてしまう。 「そろそろ、名前で呼ぶの慣れてほしいな?」 「あ、その、ごめん。……は、恥ずかしくて」 「琴葉には琴葉のペースがあるもんね。ごめん、無理強いして」 「謝らないで!悪いのは私だから」 ……なんか気まずくなっちゃった。 『は』までは口に出せるんだけど、どうしても『る』が出てこなくて…… あの時何の戸惑いもなく呼べたのは、やっぱり魔法のおかげだと今になって痛感する。