「やるからにはしっかりやるよ!」


なんていつもと変わらない笑顔で笑っていて。


どうして誰かに頼らないんだろう……






「種梨、遠足で行く見学ツアーを考えて欲しいんだが……」


「はい、分かりました」




ちょうどチャイムがなって、6時間目が終わる。



担任が適当に挨拶した後、種梨くんは資料を受け取るために担任についていって。




種梨くんがこれから1人で遠足の計画を考えるのなんて、私には何の関係もないことなのに。



何で、こんなにイライラするんだろう。




「琴葉、帰ろー」