「友達がいるから?」
「それもあるけど……1番は、君にまた会えたから」
『また』って何か引っかかる。
私と彼は、どこかで会っているの?
そう聞こうとした私の小さな声は、彼の声にかき消された。
「この学校だったらあの時みたいなことにはならないかと思ったけど……T大、勧められた」
「……うん」
「名門大学だし、設備も充実してるし…期待されてるなら、それでもいいかなって思ったんだけど…」
不意に、彼が私の目を見る。
思ったより近くに顔があって、ドキドキする。
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