「正直、ショックだったんだ。少しくらい一緒に考えてくれるんじゃないかって思ってたから。でもさ……」 その時、彼は気付いたんだろう。 この気持ちは、自分にしか分からないと。 だから彼は、人に頼ることや相談することをやめてしまったのかな。 誰にもわかってもらえないから。 「そりゃ先生たちや友達が褒めてくれるのは嬉しかった、でも……」 その期待が重圧……プレッシャーというものに変わっていくのにそう時間はかからなかったという。