「種梨くんは、もっと人に頼ることを覚えてください」 ……何か小学校の成績表みたいになっちゃった。 彼はぽかんとした顔をしているけど、気にせず続ける。 「あなたのことが知りたい。悩んでることがあるなら、聞きたいし話してほしいの。 私じゃ頼りないかもしれないけど……」 ほんとに頼りないけど。 一緒に困るくらいしかできないけど。 「聞いちゃったんだ、さっきの先生たちの話。それで、種梨くんが気になって……」 「……ありがとう、俺のこと気にかけてくれて」