「模試に参加できなかったのは確かに柔道を優先したからだけどそれでも俺はK大に受かって見せます! それにK大は柔道を部活動として行っているから、進学してもきちんと続けます!」 そう言って、彼は逃げるように階段を上がっていった。 ど、どうしよう…… ……じゃなくて!お、追いかけなきゃ! 迷ってる暇なんてない。 「……どいてくださいっ!」 「瀬野……!?」 私は担任をきっと睨む。