2人の間にいるのって……種梨くん!? 「柔道よりも、うちの学校からK大合格者を出すことの方が大事です!」 「勉強はあとからいくらでもできるだろう!柔道は今やらなきゃ意味がないんだ!」 種梨くんが確かにそこにいるのに、ふたりの先生は見えていないかのように大声で話し続ける。 「その柔道とやらのせいで、種梨は7月のK大模試にも参加できなかったんですよ!? 高校の部活ごときで彼の人生を棒に振るおつもりですか!?」