そう思い職員室横の階段を上がろうとした時…… 「……!」 「……!!」 何を言ってるのかはよく聞こえなかったけど、誰かの怒鳴り声と言い争う声が聞こえた。 聞いてはいけない話だろうことはわかってたけど、つい聞き耳を立ててしまった。 「……うちの種梨はK大を受けるともう決まっているんです!」 「しかし、種梨くんの柔道の実力なら、J大に行くのも……」 チラッと覗いてみると、担任の先生と柔道部の顧問らしき人。