【完】お人好しな彼に、恋をしました。


出来れば会いたくなかった。


でも彼女は柔道部のマネージャーだから、ここにいても不思議じゃない。




「……と、瀬野、先輩?」



声のトーンがあからさまに下がる。

小さくて、長い髪を2つに束ねた美少女。




額から汗が流れているから、きっと必死に走り回ったんだろう。




「遥希先輩、試合が終わったらいきなりいなくなるんですもん。心配しました…」


「あ…あぁ、ごめんね船津さん。みんなにも心配かけちゃったよな」