「あの頃のまま、素直でまっすぐで……人の気持ちに敏感で。 それなのに、俺は……」 ち、ちょっと待って! あの頃って、なに!? いや、私あなたみたいなお人好しな人に会った覚えなんてないから!! 彼は今感情的になってるから、もしかしたら誰かと間違えてるのかも。 それってどういうこと、って彼に聞こうとしたんだけど…… 「…遥希先輩!!」 甲高い、女の子の声。 彼の名前を呼ぶこの声を、私は知ってる。