とにかく客席に留まってるのが嫌で。 手当たり次第探すしかないよね。 負けて帰るにしても流石にもう少しくらいはいるだろうし。 最悪彼に会えなくても、柔道部の人にでも会えたら。 彼が無理してないのなら、それでいい。 ポケットに入れていた携帯が震える。 『あんたどこまでジュース買いに行ってんの!?』 麻桜からラインが来ていた。 「どこまで…って」 そういえばここ、どこなんだろう。