勝手に、彼の友達になれたような気でいたのかも。 そんなわけないのにね。 「琴葉、ちゃんと見てる?2勝2敗の接戦だよ!?」 「へ?あぁ、うん、み、見てる見てる!」 最後に大将として現れたのは、彼で。 ここで彼が勝てば、次の試合へと進める。 麻桜と共に、固唾を呑んで見守る。 頑張って、種梨くん!! 「一本!」 時間にしたらおそらく2分も経っていないんじゃないか。