遊びたい気持ちもあるけどこの夏必死に勉強しないと、私ホントにS大行けなくなる。 あの時遊んでたから行けなかった、なんて後悔はしたくない。 「そっか。ま、今からなら空いてるでしょ?ケーキ食べに行かない?」 「うん、行くっ!」 カバンを肩にかけ教室を出ようとする。 「せーのちゃんっ!」 廉夜くんの声が聞こえ、私は振り返る。 「これさー、やった?」 少しくしゃっとなったプリントを見せてくる。