今来た道を歩く彼に小さく手を振る。 彼女のことを思うなら、これ以上彼と関わるべきではないんだろう。 私なんかとは、そもそも住むところが違う人。 それでも、彼が優しいから。 その優しさに甘えてしまっている。 こんなの、ダメだよね。 ……ううん、今はそんなことより期末を頑張らなきゃ! それから、2週間ほどすぎて。 ようやくテストというものから解放された。 でも何か、手ごたえ合った気がする。