嘘をついてまで、彼と話すきっかけが欲しかったんだろうな。 彼がそれほど好きなんだろうな。 …なんで私が敵視されてるのかは分からないけど。 あれ以来、彼女とは会っていない。 麻桜にも関わらない方がいいって言われたし、あんなこと言われたし私もこれ以上関わりたくはない、かな。 私の過去のことをどこまで知ってるのかもわからないし。 「じゃあ、また明日ね」 「……へ?あ、うん…」 この前のことを思い出しているうちに、いつの間にか駅に着いていた。