「やっぱり!こんにちは」 すごく明るくて可愛い声だったけど、表情はすごく冷たく感じた。 「あ、私は2年の船津鈴音です!それより体育館なんか覗いて、どうしたんですか?」 「あ、えと、種梨くんを探してて…」 彼の名を出した途端、鈴音ちゃんの目の色が変わった。 「遥希先輩ですか?もう部活終わったんで帰りましたよ?私もこれ片付けたら帰りますし」 あぁ、そうか。 この子、確か前に種梨くんに告白してた子だ。 長い髪も、小柄ってところも前に体育館裏でみた女の子と一致する。