緑色の体操服ってことは、2年生かな。 長い髪を2つくくりにしてる小柄な女の子。 って、この子どこかで見たような…… そのまま軽くお辞儀して通り過ぎようとしたら、彼女に声をかけられた。 「……瀬野先輩、ですよね?」 これまたどこかで聞いたことのある、甲高い声。 ゆっくりと近づいてくる足音。 私は立ち止まったものの振り向かないでいると、水が入っていたタンクを持った彼女が私の顔をのぞき込んできた。