「え、ファンって何の?」 「だから、種梨くんの……」 「え、マジで?柔道部のファンクラブあるの!?」 ニコッと笑う種梨くん。 ん? 私の話、通じてます? 「通りで今年一年生が沢山入ってくるなって思ってたんだ。そっか、ファンクラブだったんだ……」 うんうんと笑顔のまま頷く彼。 いやいや、あなた個人のファンクラブですって。 「とにかく、傘はいらないから!種梨くんが使って!」