何か書いてるみたいだけど……




「これ…俺のでよかったら、使って?」


そこには、綺麗な字で種梨くんのIDとパスワードが書かれていて。



「えっ、でもそんなの悪いよ!」



種梨くんの個人情報とか入ってたりするんじゃ……



「でも、困ってるんだろ?別に俺は気にしないからさ」



そう言って紙を手渡してくる種梨くん。




受け取る時に手が一瞬触れただけで、ドキッとしてしまった。


種梨くんの手、冷たい……