慌てたように彼の手が離れる。 「ほんとごめん!何でか自分でもわかんないんだけど…」 「う、ううん!私は大丈夫だから」 そんなに顔真っ赤にされると、こっちも恥ずかしくなるよ… 「何か俺この間からこんなんばっかだよな、ごめんな」 「そんな、謝らないで!ただ、少し意外だなって」 「……意外?」 「種梨くんって私の中で真面目でしっかりした人ってイメージがあったから」