窓に寄り添って寝たせいか、肩が少し痛む。 少し体勢を変えようとしたんだけど、何やら着ている服がなにかに引っ張られている。 「ちょっと麻桜、あんた寝相わ……」 悪いと続けようとして横を見ると、眠っている種梨くんの顔。 肩の重みの正体は、彼の頭のようで。 寝起きの頭ではどうして彼がここで寝ているのか考えることも忘れ、叫びそうになった口を両手で押さえる。 え、ちょ……なんで!?