でもなんか、種梨くんは連絡とかそういうの考えずに走って探してそうだよね。 幸せそうに眠る彼の横顔をみたら、そんなことは言えなくなってしまったけど。 それから少し彼の寝顔を見ていたのだけど、本格的な睡魔に襲われ、窓側に寄り添うようにしてそっと目を閉じた。 「ん……」 肩に何かがのしかかっているように感じて、目を開ける。 リュックのポケットから携帯を取り出し、時間を確認する。 どうやら30分ほど眠ってしまっていたみたいだ。