恋したvampire

だってあたしの瞳はブルーで、髪にも毛先に青いメッシュ。


どう考えても、日本人とは思えないはず。


まあ実際、日本人でもないし、ハーフでもないんだけど。


ヴァンパイアだなんて、口が裂けても言えないし…。


取り合えずあたしは頷いた。


「ふうん…じゃあ歳は?」


「16です」


「じゃあ高校生?」


そう聞かれて、あたしはまた答えに困ってしまった。


普通、人間なら高校生のはず…。


でもあたしは高校生ではない。


あたしが俯いていると、彼はまた聞いてきた。


「高校、行ってないの?」


あたしが頷くと、彼は黙ってしまった。


おかしい奴だと思われるよね…。