「だから…嫌なことがあるなら言って?俺、ミリアに避けられるの、耐えられないから……」


どうして、こんな時まで優しいの……?


あたしは今まで、こんなに優しくしてくれてるのに、あなたを傷つけてきた。


それなのに、どうしてやさしくするの……っ?


そして、優しくされればされるほど苦しくなる。


いっそ、あたしのことなんて嫌いになってくれればよかったんだ……。


そうすれば、こんな感情抱かずに、ただの道具として血を吸うことができるのに……。


でも…でもっ……!


こんなに優しくて、あたしのことを想ってくれている彼を、裏切ることなんてできないっ。


苦しめることなんて、できないよ……。


だって、あたしは……―――。