恋したvampire


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次の日―。


「〜♪」


ガラにもなく鼻歌なんて歌ってご機嫌なあたし。


今日は朝起きた時から内心ウキウキで、楽しみで楽しみで仕方なかった。


そんなあたしは彼の帰りを、今か今かと心待ちにしている。


あんなに嫌だった外の世界も人間界も、彼と一緒ならへっちゃらな気がした。


でも本当に不思議だ。


出会ってまだ間もないのに、あたしの心はこんなにも彼でいっぱいになっている。


その変化のスピードに、自分でも恐ろしいくらい驚いている。


でも本当に幸せな気分。


人生でこんなにも楽しみに思ったことはないし、これだけ1人の人を思ったことはない。


たとえ、長く続かない幸せだとしても、今はこの幸せに溺れていたいの……。