しかしこの方法は、あたしの容姿があってこそ。


普通のヴァンパイアにはできないのだ。


しかもこれはあたしの兄、ロイから受け継いだ方法。


ロイはヴァンパイア界No.1の秀才でイケメン。


だからこの方法は、優秀なヴァンパイアにしかできないのだ。







「眩しい…」


あたしに容赦なく照りつける太陽の日差し。


これ以上太陽の光を浴びるのは、危険だ。


あたしはすぐに近くの路地裏の日陰に身を隠した。


「あれ? 君一人〜?」


「珍しいね、俺らと一緒に遊ばない?」


すると、後ろから二人組の男に声をかけられた。


ええと、これってナンパって言うんだっけな…。