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「……んぅ」


眩しい日差しが部屋に差し込み、あたしを照らす。


そのあまりの眩しさにあたしは目を覚ました。


何度経験しても、決してこの光に慣れることは出来ないだろう。


「……あれ?」


目を覚まして気がついたこと。


それはここが自分の部屋ではないということ。


あたしの身体を包み込む布団からは、かすかなバラの匂い……。


眩しい光のせいで働かない頭をフル回転させて、ようやく自分は彼の布団で眠っていたのだと気づく。


しかしそこに彼の姿はなく、あたしはベッドの真ん中に優雅に寝かせられていた。