細く白い割には、厚い胸板。


程よく筋肉のついた体は、まさに細マッチョというのだろう。


「ミリアも入ってきな? 服は俺の貸してあげるから」


「あ、うん」


あたしはコクリと頷いてバスルームを借りることにした。


そしてその日は、彼の微かにバラの匂いがする服を着て眠った。


これから、不思議で優しい彼に振り回されるとは知らずに…。








――――――――――――


――――――――――――――――