危険BOY'Sにキスをして。


「馬鹿で見てて飽きないよ、ほんと。」

「ヨウ…!」

もう終盤だ。
やっと終わる。体育大会自体が。


ヒョイッ

「へ…!?」
安心しきった矢先のことだった。

「ちょちょちょちょちょ…ッ!!」

おかしい絶対おかしい。
なんなのこれ!

曲は、終わりをもうすぐ迎える。
最後は、団長以外みんな座って、団長である人が立って終わりになる。

…はずだったのに。

まわりはしゃがんで 呆然とこちらを見ている。
私は、しゃがめない。

何故なら


「重たいお姫様。」

ヨウが私をお姫様抱っこしているからだ。
重たい、は余計だけど。

(パチパチパチパチ…!!!!)

気付けばフィナーレ。


あたしの顔は再び…

「林檎でも食べて赤くなった?」

なわけねーだろ!
林檎食べて赤くなるなら、今頃真っ赤だよ!

いや、でも。
みんなが見ている中、高校生にもなってお姫様抱っこをされる。
現在、顔が真っ赤なことには変わりないだろう…。


フォークダンスが終わると、退場曲が流れる。

(~♪)

あれ?この曲…。
みんな不思議そうな顔を合わせて、目で話している。

(~♪)

そうだよね。
おかしいよね、これ。


「練習の時と曲違くない!?」

ヨウに小声で話す。


するとヨウは、口角をあげてにやっとした。


「一度しか言わないから、よく聞いとけよ?」


大きく息を吸って…


「絵梨が好きだー!!」


私もまわりも目を見開いた。

驚くのも当然だ。

だって
だって
だって…