「触らないでください」 私がそういうと、慌てたように離れていく手。 「わ!ご、ごめん!!!」 いつもの落ち着いた王子と違って、すごく焦った様子。 珍しくて見ていると、目が合う。 顔が赤くなっていくのがわかって、慌てて目をそらした。 「ごめん!…怒ってる?」 シュンとした声。 か、かわいい…!! 「別に、怒ってませんが」 イケメン王子・石田潤に抱きしめられて怒るなんてとんでもない!! むしろ、めちゃめちゃ嬉しかったです!!!