その優しさを、いつも暴言で返す私はサイテーだ。 なのにあいつは一緒にいてくれる。 なんでだよ。なんでだよ。 たくさんの「ありがとう」を、私はまだ伝えられていない。 今思えば、私はあいつに何をしてやれただろうか。 何がしてやれただろうか。 ああもう、たった一言でいいのに。 それだけなのに。 それが気恥ずかしい。 また明日、あいつはヘラヘラ笑って「おいっす」だとか「おはよ」とか言うんだろうな。