溺愛王子とヒミツな同居




すんごーい……イケメン?



イケメンの部類はいろいろあるけど、栞はかなり評価が厳しい。



普通にカッコイイ人でも、白黒ハッキリしてるから、人に流されることがない。



だから、栞の目に留まるイケメンなんて、そうはいない。



「珍しいね。そんな話するなんて」



あまり興味がない私は、他人事みたいに返す。



「フッフッフッ。

今回は、かなりの上玉だよ」



不気味な笑いを漏らして、自信満々に言う栞に首を傾げた。



「なんでそんなことがわかるの?」



あくまで、噂であって、見てもいないその“イケメン君”が上玉なんて、



本当に栞にしてみたら珍しい。



自分の目で確かめなきゃ、いつも気が済まないのに。



「だーかーらー! 見てきたんだって!

コンタクトが入った、この矯正視力でバッチリと!」



わざと自分の目を大きく見開いて、それが証拠と言わんばかりに、自分の目を指差す。